平和・社会・歴史・教科書
倭国から日本へ ―九州王朝の興亡と大和朝廷―
- ISBN978-4-88416-227-6
- 四六判 416ページ
- 2014年4月
定価:3,300円(本体3,000円+税)
倭国から日本へ。
この歴史の流れは多くの部分で評価が定まっていない。
少なくない事案が論争テーマになっているといっても過言ではないだろう。
とくに三世紀の倭国(いわゆる卑弥呼の邪馬台国)、五世紀の倭の五王、七世紀の『隋書』の記述などは今日に至るもなおホットな論争の渦中にある。何が虚であり何が実であるのか、見方によって評価がわかれる。
(「結びにかえて」より)
金印を仮綬された一世紀の倭国の朝貢から、邪馬台国女王卑弥呼の朝貢、日本国の大宝度の遣唐使まで、この七〇〇年間に列島の為政者はどのような変遷をとげたのか?
九州王朝(倭国)の発展、大和朝廷との抗争を軸に迫る、新たな古代史試論。
この歴史の流れは多くの部分で評価が定まっていない。
少なくない事案が論争テーマになっているといっても過言ではないだろう。
とくに三世紀の倭国(いわゆる卑弥呼の邪馬台国)、五世紀の倭の五王、七世紀の『隋書』の記述などは今日に至るもなおホットな論争の渦中にある。何が虚であり何が実であるのか、見方によって評価がわかれる。
(「結びにかえて」より)
金印を仮綬された一世紀の倭国の朝貢から、邪馬台国女王卑弥呼の朝貢、日本国の大宝度の遣唐使まで、この七〇〇年間に列島の為政者はどのような変遷をとげたのか?
九州王朝(倭国)の発展、大和朝廷との抗争を軸に迫る、新たな古代史試論。
〈目次〉
第一章 倭国登場
第二章 倭国の展開 ―魏志倭人伝の世界―
『三国志』と著者陳寿
邪馬台国への里程
陳寿の記述と用語書き分けの手法
奴国を盟主とする邪馬壹国連合
残されたいくつかの問題
第三章 三、四世紀の日本列島
銅鐸文化の消滅
記紀伝承造作説への疑念
小国家の割拠を示す古墳の築造
金石文が語る四世紀
第四章 倭の五王の時代
四世紀の韓諸国と高句麗
百済史料にみる倭国と韓半島
中国史書による倭の五王の記事
大和朝廷の大王との比定
倭の五王の正体
第五章 記紀の記述と五世紀の大和
三輪王朝から河内王朝へ
大王履中以後の伝承と政争
稲荷山古墳出土の鉄剣銘をめぐって
河内王朝末期の伝承
武烈紀にみる百済の政情
第六章 継体期の謎と辛亥の変
継体の系譜と王位纂奪
即位二十年後の大和入京
継体紀の百済関連記事と半島情勢
磐井の乱の経緯と本質
一王朝の全面的敗北 ―辛亥の変―
第七章 倭国の復活とその終焉
仏教公伝の戊午年説、壬申年説の交錯
任那日本府と伽耶の滅亡
法隆寺釈迦像と伊予道後温湯碑の接点
食い違う『隋書』と推古紀の記述
倭国伝、日本伝を併記する『旧唐書』
二つの使節団の受難から白村江へ
第一章 倭国登場
第二章 倭国の展開 ―魏志倭人伝の世界―
『三国志』と著者陳寿
邪馬台国への里程
陳寿の記述と用語書き分けの手法
奴国を盟主とする邪馬壹国連合
残されたいくつかの問題
第三章 三、四世紀の日本列島
銅鐸文化の消滅
記紀伝承造作説への疑念
小国家の割拠を示す古墳の築造
金石文が語る四世紀
第四章 倭の五王の時代
四世紀の韓諸国と高句麗
百済史料にみる倭国と韓半島
中国史書による倭の五王の記事
大和朝廷の大王との比定
倭の五王の正体
第五章 記紀の記述と五世紀の大和
三輪王朝から河内王朝へ
大王履中以後の伝承と政争
稲荷山古墳出土の鉄剣銘をめぐって
河内王朝末期の伝承
武烈紀にみる百済の政情
第六章 継体期の謎と辛亥の変
継体の系譜と王位纂奪
即位二十年後の大和入京
継体紀の百済関連記事と半島情勢
磐井の乱の経緯と本質
一王朝の全面的敗北 ―辛亥の変―
第七章 倭国の復活とその終焉
仏教公伝の戊午年説、壬申年説の交錯
任那日本府と伽耶の滅亡
法隆寺釈迦像と伊予道後温湯碑の接点
食い違う『隋書』と推古紀の記述
倭国伝、日本伝を併記する『旧唐書』
二つの使節団の受難から白村江へ