教育・子育て
自分を生きる学校-いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール-
- 88416-173-6
- A5判 194ページ
- 2008年刊
デモクラティック・スクールは、子ども達が、気まま勝手になにかできるというわけではなく、自分のやりたいことを自分の頭で考え、それに責任を持つ場所です。
親自身が子どもの将来だけでなく、自分の人生を信頼することを学ぶスクールでもあるのです。(「出版によせて」より)
作家 本田 健
フリースクールの中でも、子どもの1票によってカリキュラムや運営にいたるまですべての決定を行っていくデモクラティック・スクール。1968年のアメリカでの創設から40年が経過し、自分の意志で学びを創造していく卒業生は、現在社会で幅広く活躍しています。
《もくじ》
出版によせて 作家 本田 健
はじめに
特別寄稿 本当の自分を生きる学校 なぜ、今、デモクラティック・スクールなのか
グローバル・ビジョン代表 児島 一裕
第1部 デモクラティック・スクールへの道案内
【保護者座談会】
1 デモクラティック・スクールとの出会い
2 日本の教育をとりまくもの
3 デモクラティック・スクールで育つ子ども達
第2部 デモクラティック・スクールへようこそ
1 デモクラティック・スクールの日常
①遊びからすべてが生まれる―決められたカリキュラムがない
②異年齢ミックス―大きい子・小さい子・誰もがみんないっしょに
③お金―お金の使い方を身をもって学ぶ
④学習―テストなし・自分の興味から集中して学ぶ
2 ミーティング
①ミーティング―誰もが納得できる案までとことん話しあう
②ルールの作り方―皆が対等にルール作りに参加できる
③もめごとの解決―話しあって解決へ
④総会―人事・予算・運営も、子ども・保護者を含めた話しあいで
3 特別活動
①クラブ活動―クラブはこうして生まれる
②行事―自ら立案する企画を楽しむ
③卒業―自ら希望して卒業するメンバー達
第3部 学びあい育ちあう仲間
1 メンバーの声
①メンバーへのアンケート結果
②メンバーインタビュー
▼目標は「最善を選んで生きる人」に 児島 げんき/▼〈宙〉と比べられるところはどこにもない 荻 大介/▼ここに通うことになるとは思ってもみなかった 妹尾 愛里
③卒業生インタビュー
▼楽しいと思ったことは大人まで自分の中に残る 今川 将大/▼尊重の中には自分でレールを敷く厳しさもある 児島 ひかる/▼この環境と人との出会いを一番求めていたとわかった/荻 貴文
2 スタッフの声
①スタッフの仕事とは?
②スタッフから見たデモクラティック・スクール
▼【他者との関係】自由の中では人は自分も他人も大切にする 佐々木 真佐恵/▼【集団・学力】マニュアルを捨てる 寺本 優満子/▼【進路・社会性】スクールの子ども達が日本の社会で活躍できる理由 倉谷 明伸
サドベリーバレー・スクールからのメッセージ
M.サドフスキー/D.グリンバーグ
おわりに 黒田 喜美
巻末資料
▼日本で「デモクラティック・スクール」を紹介したもの(1994~2008)
▼日本で活動している「デモクラティック・スクール」概要
〈湘南サドベリースクール〉〈フリープレイスなわて〉〈宙〉〈まっくろくろすけ〉〈わあい〉
▼「デモクラティック・スクール」協力団体概要
〈グローバル・ビジョン〉〈G.H.B・センター〉