平和・社会・歴史・教科書
なにわの歴史八景
- ISBN978-4-88416-194-1
- 四六判 269ページ
- 2010年8月
近世大坂の諸相を民衆の目を通し、いきいきと描く歴史エッセイ。
大塩平八郎や新選組が駆け抜けたなにわの歴史風景をたどり、現代へとつなぐ八景五一話。
品切れ・重版未定です
●2010年9月17日 産経新聞で紹介されました(↑画像1)
《目次》
第一景 近世なにわつれづれ
なにわの歴史風景/ケンペルの大坂観察/司馬江漢が見た大坂
/清河八郎、母と大坂見物/名物や蕪の中の天王寺/いまに生
きる野田藤
第二景 豊臣びいきのなにわっ子
おきくが語る大坂落城/千姫の悲願/大坂城の勇将たち/戦争
はお止め/ 鉄砲をすてた日本人/原田城の豊臣遺臣、その後
第三景 上方の商い事情
東西日本の分かれ目/ゼニ・カネの勘定/大坂の銭座/
大塩の施行札と金一朱/金一枚、銀一枚、銭一疋/鴻池の犬、
大塩の犬
第四景 幕末なにわを駆け抜けた人々
勝小吉・海舟二代の珍事/勝小吉、摂津で大芝居/
福沢諭吉、井伊直弼暗殺を予想/波及した桜田門外の変/
天誅組乾十郎の家族/リンカーンとジョセフ・ヒコ/
板垣が民権に目覚めた時
第五景 政治と向き合う民衆
綿年貢増徴に大反撃/上知令を撤回させた上方の力/
反幕の流行神「残念さん」/こりゃきびしい民の声/幕末批判
のパロディ
第六景 将軍と新選組
将軍家茂の摂海巡察/大樹公、大坂に死す/大坂に来た八王子
千人組/新選組のもめごと/大坂の住民の見た新選組/松本良
順の新選組診断/
龍馬の妻・お龍、苦界の妹を救う/将軍慶喜、大坂城を脱出
第七景 なにわ文化・学問の系譜
曾根崎心中/芝居は庶民の学校/なまけるなイロハニホヘト
散桜/一生を二度生きた伊能忠敬/宇宙に魅せられた人たち
/暮らしの中の暦/ 再生する懐徳堂/天然痘根絶への道
第八景 神と仏を信じて
キリシタン大名、高山右近/信仰に生きたガラシャと右近/
大塩門人、乱後の走路/不受不施僧の諫暁