心理学・哲学・宗教
現代中国語訳の聖書 -モリソン訳から改訂和合本聖書に至る翻訳史-
- ISBN978-4-88416-230-6
- 四六判 75ページ
- 2014年7月
中国語の聖書翻訳は歴史が古く、日本語訳聖書に『旧約聖書』『新約聖書』の各書の名前、たとえば、創世記、申命記、士師記、使徒行伝などをはじめ聖書に登場する多くの固有名詞(耶蘇基督、馬太、路加など)や他の数多くの用語(神、福音、安息日、聖霊、伝道、復活など)において、広範な影響を与えている。それは1819年(江戸時代 文政2年) のモリソンの漢訳聖書に溯る……本書はカトリックによる最初の聖書漢訳から今日に至る中国語聖書の歴史を俯瞰できるよう試みるものである。(「はじめに」より)
立ち読み
電子本(PDF版、税込756円)のご購入はこちら
目 次
推薦の言葉……薛 恩峰
はじめに
第一章 中国語訳聖書の前史
1 初期の中国語訳聖書
2 訳文間の比較
3 その後のモリソン訳の改訂
4 モリソン訳の行われた背景と意義
5 使用語彙についての観察
第二章 『和合本聖書』の出版とその後
1 1919年『和合本聖書』出版に至る流れ
2 19世紀後半の歴史的背景
3 『和合本聖書』の翻訳出版
4 『新句読点和合本聖書』の出版
5 2010年『改訂和合本聖書』完成
第三章 その他の聖書翻訳
1 『呂振中訳本』
2 『思高本聖書』(中国語『思高本聖経』)
3 『当代訳本』
4 『 現代中文訳本』
5 『聖書新譯本』(中国語『聖經新譯本』)
6 『回復訳聖書』
7 『牧霊聖経』
第四章 近年顕著な中国語聖書翻訳における英米の二つの流れ
資料編
資料1 中国語訳聖書関係年譜
資料2 漢訳されたキリスト教用語
資料3 中国のキリスト教史一覧
資料4 家庭教会
資料5 中国でキリスト教が発展している理由
資料6 中国カトリック教会(天主教)とバチカンの関係
中国地図
あとがき