食べもの・健康・環境問題
インド医学 チャラカ本集 改訂版・総論篇
- ISBN978-4-88416-314-3
- B5判 並製 540ページ
- 2024年10月
アーユルヴェーダ3大古典のうち 最古の『チャラカ本集』翻訳本を改訂増刷
●医学のみならず、哲学的にも、倫理的にも優れた内容にあふれ、現代にも生き続ける世界の至宝
●第一段にサンスクリット原文のローマ字を載せ、第二段には対となる日本語訳を掲載
●総ページ数540ページの大作
●旧版にあった英文を省くことで、使いやすくリーズナブルに改訂
(原文と日本語文は基本的に旧版と同じ内容です)
2024年11月上旬発売
本書は、一段目にサンスクリット原文のローマ字を載せ、二段目には日本語訳を載せた大作である。
目次内容を見てみると、薬剤に始まり、健康法、治療の基本事項、治療の準備、疾患の種類、栄養と治療方針、飲食物に区分され、それぞれが基本事項の四章群として分けられ詳しく丁寧に解説されている。結びとして2章があり、生気(生命)が宿る領域と心臓につながる脈管群が述べられている。本チャラカ本集では多くの植物が登場するがその表記法にはサンスクリット名のカタカナ表記なども併記されている。※植物の学名・和名の対照表がダウンロードできるサイトも掲載。
日本アーユルヴェーダ学会関係者らの大変な努力によって『チャラカ本集総論篇』の訳出が約10年をかけてすすめられ、2003年から2008年にかけて「アーユルヴェーダ研究別冊」として4回に分けて刊行された。そしてこの4分冊にさらに精査を加え、索引を付し、2011年に単行本として初版が出版された後、今般、改訂出版のはこびとなったものである。
多くの困難を乗り越えて完成した『チャラカ本集改訂版・総論篇』は、今日アーユルヴェーダ医学を学ぶ私達にとっても、またこれからアーユルヴェーダ医学を学ぶ人にとっても、その本流に触れるために、本書が寄与するところ多大であることを信じている。(「改訂出版によせて」から抜粋、一部加筆)
目次
出版によせて
Ⅰ 薬剤に関する四章群
第1章 「長寿を…」の章
第2章 「アパーマールガの種子…」の章(パンチャカルマ用植物と28種の薬用粥)
第3章 「アーラグヴァダ…」の章(32種の泥膏)
第4章 「600種類の浄化剤…」の章(50種の煎剤群)
Ⅱ 健康法に関する四章群
第5章 「適量を食べる…」の章(毎日の健康法)
第6章 「人が食べた…」の章(季節の健康法)
第7章 「生理的衝動を抑えてはいけない…」の章
第8章 感覚機能序説の章
Ⅲ 基本事項の訓示に関する四章群
第9章 治療の四本柱の概略の章
第10章 治療の四本柱の詳細の章
第11章 3つの探求〈念願〉の章
第12章 「ヴァータの長所と短所…」の章
Ⅳ 準備に関する四章群
第13章 油剤法の章
第14章 発汗法の章
第15章 医療用品の準備の章
第16章 「治療に優れた医者…」の章
Ⅴ 疾患に関する四章群
第17章 「頭部疾患は何種類…」の章(種々の疾患)
第18章 3種の腫脹〈浮腫〉の章
第19章 「8種類の腹部疾患…」の章(48疾患)
第20章 主要疾患の章(140種の単一ドーシャ性疾患)
Ⅵ 栄養管理に関する四章群
第21章 8種類の望ましくない体格の章(肥満とやせすぎ)
第22章 減量法と滋養法の章(6種の療法)
第23章 栄養過多〈高栄養法〉の章(高栄養法と痩躯法)
第24章 適切に造られた血液の章(造血のしくみと意識障害)
Ⅶ 飲食物に関する四章群
第25章 人間の源の章(主要食品、重要事項、84種の薬味酒)
第26章 「アートレーヤ、バドラカーピヤ…」の章(味に関する討論)
第27章 飲食物の摂取規定の章(飲食物の分類)
第28章 「飲食物の種々の形状…」の章(飲食物の代謝とダートゥ性疾患)
Ⅷ 結びの二章
第29章 10の生気〈生命〉の座の章(総論篇の全容)
第30章 心臓に根差す十大脈管の章(本集の全容)
索引
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『チャラカ本集』翻訳プロジェクト
企画・編集/山内宥厳
装幀/濱崎実幸
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