くらし・税金
税金裁判ものがたり-「納税者」のための税務訴訟ガイドブック-
- ISBN4-88416-136-X
- A5判 上製本 315ページ
- 2004年刊
税理士・弁護士・納税者必携! 納税者サイドにたつ「税金裁判」の手引き書。増加してゆく課税処分取消訴訟。しかしその法廷では、常識では信じられないことが多々起こる。現役弁護士・税金オンブズマン-関戸一考が、自らかかわった多くの事例をもとに、税金裁判をわかりやすく解説。
品切れ・重版予定なし
《もくじ》
プロローグ
裁判所の常識は世間の非常識
「わしらの常識では納得がいかん」との依頼/所得税法64条2項と
は?/課税庁の論理は現実を無視している/控訴審をやってみるこ
とにした/期待はずれの控訴審判決/「世間の常識」とかけ離れた裁
判所
◎判例紹介[1]
息子への求償が可能か?
第1章
税金裁判ものがたり
徳島の仏壇屋の10年間にわたる裁判の軌跡
平成15年12月10日 大阪弁護士会館における講演
頑張った元特攻隊の親父さんの物語
更正処分をはね返そう心から敬意を表したい
第2章
確定申告から裁決まで
1 調査手続きをめぐる問題点
2 異議申立手続をめぐる問題点
3 審査手続をめぐる問題点
◎判例紹介[2]
母親をおどして押印させた修正申告は有効か?
第3章
税金裁判をやってみよう
1 勇気を出して裁判をしてみよう
2 乱暴な更正処分に対抗する実践的な試み
◎判例紹介[3]
過大な更正処分(収入だけ3倍、経費はそのまま)が取り消されたと
き、当該更正処分そのものが国賠法上の「違法」とはいえないの
か?
3 推計課税を打ち破ろう
4 本人の青色申告で逆推計ができる
◎判例紹介[4]
本人率による推計は同業者率による推計よりも優れている。
5 給料が高くなると売上げも上がるのか
◎判例紹介[5]
給料が上がれば売上も上がるか?
6 質問顛末書にご用心
◎判例紹介[6]
国税局職員の作成した資料はごまかしがあると思え!
7 写しは存在しない文書か——裁判所に詐欺にあった話
◎判例紹介[7]
写しは現存しない文書か?
第4章
税金裁判のいろいろ
1 消費税の仕入税額控除否認問題を考える
◎判例紹介[8]
税務署職員が目をつぶれば帳簿の存在はなくなるのか?
2 立会い人要求が青色取消し事由になるなんて
◎判例紹介[9]
立会い人を要求すれば、青色申告承認は取消される?
◎判例紹介[10]
税務調査担当者が、調査の際に帳簿類の確認をする努力を十分に
せずに、青色申告の承認を取消すことは許されない
3 源泉所得税に気をつけよう-時効にかけないために-
◎判例紹介[11]
源泉所得税の告知処分に気をつけろ。
4 固定資産評価方法を問う国賠訴訟
5 不動産取得税と登録免許税を取り戻した
第5章
納税者の権利を考えよう
1 日本国憲法と租税法律主義
2 申告納税制度と質問調査権の関係
3 質問検査権の内在的制約とは何か
4 立会権を確立させよう
エピローグ
税金オンブズマンの活動と今後の展望
税金オンブズマン結成/税金オンブズマンの活動の内容/税金オン
ブズマンの活動の場が広がる/日本における納税者運動を目指す
【著者略歴】
関戸一考(せきど いっこう)
1951年愛知県生まれ。1975年静岡大学人文学部卒業。1977年静岡大学人文学専攻科修業・司法試験合格(32期)。1980年大阪で弁護士開業。2004年関西学院大学大学院司法研究科教授。
現在、みどり総合法律事務所所長。市民団体 税金オンブズマン委員。税金事件、建築事件を中心に民事事件を多数手掛ける。
《著 書》『立ち上がれ怒りの納税者たち』向陽書房(単著)/『税の民主
化をもとめて』せせらぎ出版(編著)/『低周波公害裁判の記録』
清風堂書店(編著)
《連絡先》
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