教育・子育て
持続可能な教育社会をつくる -環境・開発・スピリチュアリティ-
- ISBN4-88416-154-8
- A5判 210ページ
- 2006年刊
2005年からESD(国連持続可能な開発のための教育)の10年がスタート。持続可能な教育社会への鍵を握る「ホリスティック・アプローチ」とは。人類に警鐘を鳴らす未来学者アーヴィン・ラズロが、初めて現代教育の課題と展望を語った貴重な講演録を全収録。本書への熱いメッセージ「人間、社会、そして自然界をホリスティックに観ること--それは人類の価値ある未来を創るための絶対条件。とりわけ教育の分野ではこれが根幹となる。ホリスティック教育は、今日、私たちがめざすべき最も大切な目標なのである--アーヴィン・ラズロ」
《もくじ/執筆者》
持続可能な教育社会へのホリスティック・アプローチ(吉田 敦彦)
[基調]「タイムリー・ウィズダム(いまこそ必要な知恵)」を育む
―現代教育の最重要課題―(アーヴィン・ラズロ)
Ⅰ 持続できない社会 いま、立ち止まって考える
持続可能な教育実践とは
―ホールスクール・アプローチを超えて―(永田 佳之)
[ESD国際シンポジウムより]創造の御業は無限遠のかなたから(佐藤 雅史)
[column]ありのままでいいんだ! ―スローダウンへの鍵―(天野 郷子)
時間を生きる形
―いのちをつなぐ、ゆとりの時間の比較社会学―(吉田 敦彦)
[column]ナマケモノが地球を救う
―「もうひとつの学び」のための時間をつくろう―(高橋 仁)
[解説]ESD(持続可能な開発のための教育)とは? (阿部 治)
[column]自然と人と神々と ―バリ島の暮らしの知恵―(星野 圭子)
Ⅱ 持続可能な学び 現場からの声を聴く
山のいのちと共生する
―タイマグラばあちゃんの知恵―(奥畑 充幸)
[column]食・農のあり方から見えてくるもの(守屋 治代)
「いのち」がはぐくまれる居場所
―公設民営型フリースペース「たまりば」からの示唆―(西野 博之)
公立高校がはぐくむタイムリー・ウィズダム
―持続可能な松高の試みをつなぐために―(易 寿也/檜本 直之)
[column]NGO活動とスピリチュアリティ
―学校のほうきの柄から―(奥村 知亜子)
ぼくはボランティア
―南の国の子どもたちと共に―(小貫 大輔ほか)
[column]もうひとつの世界は可能だ!(平野 慶次)
Ⅲ 持続可能な教育社会 いのちを深めてつくる
[視点]ホリスティックな視点から見た内発的発展と教育(今井 重孝)
持続可能な教育社会の方へ
―新自由主義の教育改革とどう向き合うか―(菊地 栄治)