教育・子育て
『明日の教師とともに学ぶ』
- ISBN978-4-88416-231-3
- A5判 182ページ
- 2014年10月
「大学講師の会」は、小・中学校の教員としての長年の経験を活かし大学の教職課程で教鞭をとる講師たちの集まりです。これまで7年にわたり大学での教育実践についての報告・研究が続けられてきました。
本書は、その講師たちが大学で展開した授業・教育実践を紹介するものです。
それは実践記録にとどまらず、その中から見えてくる学生の姿や教員養成のあるべき姿等にもそれぞれの視点から言及されています。
これから教員を目指す方、現在教育現場におられる方をはじめ教育に関心のある皆さまにぜひお読みいただきたい1冊です。
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私たちは、小・中学校の教員を退職後、非常勤で近畿のいくつかの大学で教職科目を担当しています。「大学講師の会」を立ち上げて7年目になります。毎月集まり、授業や学生について語り合ってきました。この本は、その成果の一部を有志7人でまとめたものです。
“明日の教師”である学生の可能性を明らかにし、エールを送る立場を大切にすることで、小・中学校の教師と父母に、希望と励ましを運ぶことを願っています。
さらに、大学関係者からご意見をいただくことを通して、今までの経験をさらに磨き、大学の教育実践・研究に寄与できることを願ってこの本を出版します。(大学講師の会 代表 森川 紘一)
〈目 次〉
学生の自己形成と教育実践研究
―「大学講師の会」への期待 春日井敏之
●第1部 青年期の自己形成と支援
第1章 大学生が自己を綴り、それを読み合うことの意義
― 自分を見つめながら明日の教育を考える 土佐いく子
第2章 学生とともに「学ぶこと・生きることの意味」を考える
松村 忠臣
第3章 めざせ!〝子どもにとって魅力的な先生〟 森川 紘一
●第2部 学生がつながっていく授業実践
第4章 大学生は伸びるつながる考える
― 新米講師の実践報告 久志 裕子
第5章 学生が求めているものは何か
― 大学の講義で「クラス」としての空気ができていた 金子 光夫
第6章 大学の授業づくりと教育的課題
― 学生のレポートから見えてくるもの 小部 修
第7章 学生とともに「最高の学び場」をつくりたい 木村 久男
出版にあたって 森川 紘一